乳幼児相談室
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2023/08/17

令和5年度 1学期の講座

| by 北海道札幌聾学校WEB管理者
1学期の講座
~乳幼児相談室~

〇手話べり
ゴールデンウィークの話を聾の先生が手話でしました。
保護者の皆様に読み取ってもらいました。
『家の庭にブランコを作った。大変だったけれど、娘が楽しそうにブランコをこいでいるのを見たら、作って良かったと思った。』
手話表現で「大変だったけれど、作って良かった。」「作るのがとっても大変だった」同じような表現に見えるけれど、表情で意味が変わってくるということを学びました。

〇聞こえと子育て講座
補聴器の体験をしました。騒音(音楽をかけました)の中で補聴器で話を聞くことの大変さを体験してもらいました。
人工内耳や補聴器を使い出して、数ヶ月・・数年すると聞こえている実感がありしっかり(丁寧に)伝えることを忘れてしまいます。しかし、子ども達は今もことばの習得時期を過ごしています。毎日の生活の中で経験や体験を丁寧に話す事を忘れず過ごしましょう。

〇手話講座
絵本「ゆびのすうじ」作:齋藤陽道 絵:あわい アリス館
絵本を読んだ後、数字の「1」「2」の指を使った手話や身振りを考えてました。
「1」・・おに、わたし、どうして、いっしょ、明日、釣り、それ、そこ、昨日、会う、    
     遊ぶ、何、合う、考える、どこ、けんかする
「2」・・かに、歌、におい、見る、加トちゃんぺっ、高校、猫、歩く、はさみ、2、しまじろう、
     食べる、鼻水、カレーパンマンたくさん考えて、たくさん出てきました!

〇保護者交流会
幼稚部の保護者と乳幼児相談の保護者9名が参加しました。
補聴器や人工内耳のこと、コミュニケーションのこと、ママが0歳1歳2歳の時に取り組んでいたこと、聾学校の幼稚部を選んだ理由、食事について・・・・そのほか聾のママの小さな頃の思い出等も含めてたくさん交流ができました。

〇手話講座(外部講師)
公益社団法人 札幌聴覚障害者協会 理事長 渋谷 雄幸 様に来ていただきました。
子ども達に「ぞうくんのさんぽ」の絵本を読んでくれました。
その後で、札幌聴覚障害者協会の活動や取組、行事、歴史などについて講座がありました。みんなの願いや思いをまとめて、要望を出していって社会が変わってくる!子ども達が大きくなる頃もっと生きやすい社会になるためにもみんなで力を合わせてがんばっていこうというメッセージが込められていました。

〇手話講座
日本語は、「母音」と「子音」から発音が成り立ちます。
[ asa ] [ aka ]のように子音が一つ異なるだけで、意味が変わります。
日本手話ではどうでしょうか?
手話は、「手の形」(手形)、「手話が表現される場所」(手の位置)、手の動き
この3つの組み合わせで様々な語が表現できます。
この日は、「パー」の手の形で考えて見ました。

〇手話べり
数字の「1」から「5」を使って、ストーリーを考えよう。
1から順番に5まで使って、いろいろな話を作り発表しました。
頭を柔らかく、手話だけではなく動物の動きや様子を表現してもよいということでした。
たくさんのストーリーができあがりました。

〇聞こえと子育て講座
「だめ!を伝えるときどうしますか?」
まず、伝えたい時はどんなときがあるのかを考えました。いろんなママの伝え方を一つずつ聞いてみました!
保護者の皆様から出されたのは、
・食事の時にスプーンを投げる
 →おとしたら、だめよ。
 →汚くなったから、洗ってくるからね。
 →だめを伝えるときには、表情を怖くしたり、手で×とする。
・棚をあけて、フォークなど危ない物を出す
 →危ないことを伝える
 →刺さったら痛いからだめなことを伝える
 →まずは、フォークをとりあげる
・おもちゃを投げる
 →だめ、危ないでしょと伝える。
 →痛い!と泣いたふりや悲しい表情をする
 →少し大げさに痛いことが伝わるように伝える
 →自分に向けて投げたときでない場合は、一緒にあやまる「ごめんね」
・パソコンをさわる
 →別のところに置く
・高いところにのぼる
 →まず、高いところから下ろす
 →落ちたらいたいよ!どんってなるよと伝える。
伝えたい事は、しっかり伝わるように最後まで伝えましょう。理由も一緒に伝えましょう。ママが伝えたい事がある時に、どんな方法で伝えたら良いかなと考える事が大切です。この日は、「だめを伝える」だったけれど「すごいね!えらいよ!よくできたね!」は、もっともっと大切にしっかり伝えてください。毎日の生活の一つ一つが子ども達のことばを拡げてくれます

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