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2024/04/01

ごあいさつ

| by 北海道札幌聾学校WEB管理者
  北海道札幌聾学校長 四木 定宏
 本校のホームページへをご覧いただきありがとうざいます。
  本校は、聴覚障がいのある幼児、児童、生徒に、幼稚園、小学校、中学校に準ずる教育を行う特別支援学校です。今年度は、幼稚部3歳児が6名、小学部1年生が4名、中学部1年生が6名の計14名の新入生を迎えて、全校では58名の子どもたちが学びます。
  本校の教育を支える教職員は、40名の教員、8名の寄宿舎指導員、養護教諭、栄養教諭、事務職員、給食調理員、非常勤看護師、専門支援員、学校医など、総勢76名のスタッフで、安心で安全で確かな学びの場を保証し、58名の子どもたちが様々なことにチャレンジし、個性や良さが一層輝くことができるような教育に邁進したいと思います。
  本校は、子どもや保護者の教育的ニーズに基づいて、聴覚口話+手話付きスピーチクラスと、二言語(日本手話)クラスを設け、個々の子どもの特性や学び方の特徴に応じて、聴覚活用、発音・発語、文字や指文字、手話などの多様な方法を用いて、子どもたちが将来の社会的自立に必要となる日本語の力と学力を高めるための指導の充実を図っています。
  また、北海道聴覚障害乳幼児療育事業として乳幼児相談室を設置し、聴覚障がいのある0歳から2歳児の乳幼児の療育や保護者支援にも取り組んでいます。さらに、聴覚障がい教育のセンター的機能として、地域の保育所や発達支援センター、小学校等に特別支援教育コーディネーターを派遣するなどして、聴覚障がいのある子どもや教員等の支援に取り組んでいます。
  本校は、今年度で創立から75年目を迎えました。これまで、同窓会や地域の皆様に支えられながらこの地で聴覚障がい教育に取り組み、多方面で活躍できる人材を多数社会に送り出してきました。人生100年時代において、75歳は定年退職から15年を過ぎ、生き方を見直す時期とも言われています。今年度、本校も創立から75年目を迎え、今後、本校が目指す教育を見据えて、学校教育目標を刷新しました。新しい学校教育目標は、「未来を切り拓くたくましい子どもの育成」です。目指す子どもの姿として「学びあう、認めあう、高めあう」を、目指す教職員の姿として「研きあう」を、目指す学校の姿として「つながりあう」を設けました。全ての教育活動を通してこれらの達成を図り、積極的に社会と関わりながら自らの力で自己実現を目指し、自らの力で社会を切り拓くことができる心身ともにたくましい子どもを育みたいと思います。また、学校運営協議会の機能を生かして、学校と家庭、地域がそれぞれの立場で役割を担いながら、新しい教育目標の達成を目指した学校づくりを進めていきたいと思いますので、皆様には本校及び子どもたちへの一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。
令和6年4月

16:46